アクセルグリップ握りしめ

オフロードバイク、セローと共に成長していく、初心者ライダー奮闘記

二輪教習の受講記録その③

前回は狭いコースで2速まで上げて走り、ローギアにしてブレーキ、という流れを習いました。

教習3回目の今回は、いよいよ外周に出ます。教習車も走っている大きなコースです。

 

開始チャイムが鳴り、案内されたバイクに跨ります。ここで前回までは教えられてなかった、右足を下ろす際の後方確認を教えられます。後方確認、右足を下ろして左足をステップに。左足でギアを入れ、エンジン始動。もう一度後方確認してから出発。教官の後ろを走ります。

 

コースに入り、まずは大きく周回。のびのびと走れますが、前回とは比較にならないくらいスピードが出ます。直線にさしかかると3速に入れないと前方の教官にはついて行けない速度です。

今回は、大きく走ること、3速まで入れることの他に、ウィンカーを出して曲がることも取り入れました。教官が曲がる度にウィンカーを出すため、私もそれに倣いウィンカーを出します。

ウィンカーは機体によって様々だそうですが、CB400の場合はウインカーボタンを曲がりたい方向にスライド、曲がりきってウィンカーを解除したい場合はボタンを押します。これが車でしたら、解除しなくとも曲がり終わったら自動で解除されますが、バイクは自分で解除しない限りずっとウィンカーが付いたままです。この、解除し忘れが非常に多いのだそうです。

ここでCBとカブとの違いをまた発見。以前私がカブに乗った時、ウィンカーは結構大きな「カッチカッチ」という音が鳴りました。曲がりきって、直線になってもその音が鳴っていると自分で解除し忘れに気付けたのですが、CBの場合それが一切聞こえません。鳴ってはいるのですが、自身のエンジン音にかき消されるのです。

教官は走る前に、ウィンカーの解除し忘れが多いから注意するように、と言いましたが、私は大丈夫だろうと思っていました。ところが、上記理由でこの日、4回も解除をし忘れ教官からジェスチャーで指摘されました。

 

ギアを入れて走り出し、直線でサードギアにします。右折ウィンカーを出し後方を確認したのち車線変更、クラッチを握り込みローギアにして半クラッチ状態で右折、曲がりきったらウィンカーを解除、クラッチを握り再びギアを上げて走ります。

ギア、クラッチ、ウィンカー、ブレーキ、またギア、クラッチ…。正直、操作にいっぱいいっぱいでした。

途中から信号のある交差点や、一時停止のある交差点を曲がる道にも入りました。

 

と、左折の際にエンストしてしまいました。

初めてのエンストです。スピードとギアが合っていなかったのか、クラッチを急激に開きすぎたのかもしれません。

私は必要以上に慌ててしまいエンジンをかけ直しますが、かかりません。クラッチから手を離してしまっていたのです。

後続の教習車が私の後ろで止まってしまいました。

ですが、私はあえてここで深呼吸して自分を落ち着かせます。

エンジンを始動させ、教官のバイクに追いつきました。

 

またある場面では、アクセルの加減を間違え急加速しそうになりました。幸いクラッチが全開ではなかったので大きなエンジン音がしたのみでしたが、400ccもあると、アクセル加減を間違えると一気に加速してしまうのだと思い知りました。

 

右左折の際はハンドル操作に頼らず体重移動で曲がるよう言われたのですが、自転車の癖なのか中々上手くいきません。しかも操作に捉われて、曲がりきった先のことにまで目がいかず、曲がった先にある赤信号への反応が遅くなり、ギリギリで停止しました。

 

今回は結局、エンスト2回、ウィンカー解除し忘れ4回、暴走未遂1回、ウィンカーと間違えクラクション鳴らしてしまうこと1回と散々でしたが、最後に教官からは「いや、良かったんじゃない?」と言われました。これから反復練習していって徐々に慣れていけば大丈夫とのこと。

 

これを書きながら省みるに、以前乗ったクロスカブの感覚は一旦忘れた方がいいと思います。

カブの、軽くて小回りもきき、エンストもせず暴走しにくい機体は手軽ですし便利です。それだけに、その感覚でCBを運転するのは危険だと思いました。

なんせCBはカブの8倍もの排気量があります。アクセルを回すの一つも慎重を要します。また重量だって段違いなので、体重移動も重要になってきます。ギアとクラッチのタイミングを間違えるとエンストしてしまいます。

一日だけとはいえ、かつて相棒だったクロスカブを忘れることは淋しいですが。今はCBが相棒と思い、まっさらな状態で習得していきたいです。