アクセルグリップ握りしめ

オフロードバイク、セローと共に成長していく、初心者ライダー奮闘記

マイヘルメット選び

教習所への入校手続きが完了したと報告したその週、そろそろヘルメットを買うように言われました。

確かにまだバイクは買わないものの、免許取得までも後ろに乗せてもらうでしょうし、そのたびにSさんのハーフヘルメットを借りるのでしたら、いずれ使うヘルメットを早めに購入するのもいいかと思ったのです。

とはいえバイク用品専門店は近くにありません。今の時代、ネットで安く手軽には買えますが、ヘルメットだけは試着して買わないと絶対後悔すると言われたので、電車ではるばる買いに出向きました。

片道電車で一時間、最寄り駅から徒歩25分。

バイク用品専門店に向かい、ヘルメット売り場へ。

 

一口にヘルメットと言っても、色々ありました。

まず、Sさんからお借りしているようなハーフヘルメット。こちらは頭部を覆うのみで目のシールドがないので、ゴーグルとセットで売られているものも多かったです。

次にジェットヘルメット。

耳まで覆い、シールドも付いています。価格もフルフェイスに比べれば安価でした。

そして、フルフェイス。本格的なのが多いからか、価格が跳ね上がります。被って見た感じ、ジェットとの違いが顎まであるという箇所しか分かりませんでした。

 

困った。

ハーフは除外するとして、ジェットとフルフェイスとの違いがよく分かりませんでした。

ジェットはレディース向けの可愛いデザインの物が多く、持った感じも軽量でシールドにUVカットも施されており、長時間のツーリングにも向いているように思えます。

対するフルフェイスは、頭部全体を覆う安心感があり、いざという時の頼もしさを考えるとこちらに軍杯が上がります。でもジェットとの違いが顎のホールドのみならば、なにも値の張るこちらを買わなくてもいいような気がしました。

 

見回すと、一人しかいない店員さんは男性客がずっと質問をしてきているので、付きっきりで接客しています。レジは別の階のため、他の店員さんを捕まえることも出来なさそうでした。

やはり、Sさんに付いてきて貰うべきだったか。そう考え、首を振ります。

これは私の買い物だ。自分で調べ、自分で決めなければ。

 

とにかく、気になるヘルメットを片っ端から装着してみました。

ジェットヘルメットの気に入ったデザインのを被ります。可愛い模様が施されていてテンションが上がりそうです。軽量、UVカットの文字もあります。

装着した感じたは…。

痛い。

あれ?これSサイズかな?と脱いでひっくり返すも頭部54〜58cmとしか表記されておらず、ワンサイズ上を探してみるも、そのサイズのしかありませんでした。私は典型的普通体型なのか、服も靴も大抵Mサイズで通ります。帽子を買う時だって今までそうでした。ですがこのヘルメットは、孫悟空を戒める緊箍児(きんこじ)のごとく頭部を圧迫してきました。

棚に戻し、これはダメだと思いました。

見渡すと、レディース向けヘルメットコーナーのは全て同一サイズでした。可愛いのですが、このコーナーのものは全滅のようです。

ならばと、他のジェットヘルメットを見て回ります。今度はブカブカが多い。男性用だからでしょうか。そしてここでやはり、安全性という点が引っかかって来るのです。

 

教習所では、女性はフルフェイスを推奨されます。それはやはり男性と比べて首も弱いし転倒しやすいからでしょうか。

何のためのヘルメットかを問われたら、それはやはり安全の為と答えるしかない存在。

そう思い、フルフェイスコーナーに足を運びます。

 

今日買いに来るまでに、色々調べてはきました。やはり相場は高いようです。

とりあえず気になったものを装着。まず思ったのが、重い。顎まであるだけだと思っていましたが、安全性重視の設計のためか全体的に重い造りになっています。これも男性用なのかと、レディースコーナーを探してみましたがフルフェイスにはレディースコーナーはありませんでした。

これだけ重いと、疲れるばかりか具合が悪くなっちゃうのでは?

ですが、ふと目に止まった比較的安価なフルフェイスを手に取り装着。

ピッタリしました。首への負担も頭部の負担も少なく、首を振ってみてもズレなかったのです。しかも、価格も安い。

これだ。

こういう時は、理屈よりも直感を重視する私。

そのヘルメット入りの箱をレジに持って行ったのでした。

 

その翌日、Sさんからタンデムでツーリングに連れて行ってもらいましたが、そのヘルメットを装着して行きました。

とにかく目が乾かず快適です。あとは、風の音がうるさくないので静かにツーリングを楽しめました。