アクセルグリップ握りしめ

オフロードバイク、セローと共に成長していく、初心者ライダー奮闘記

二輪教習の受講記録 その⑧

第二段階初の教習はシュミレーションとなりましたが、それは省略いたします。

一回目のシュミレーションで一緒だった男の子とまた一緒になり、「あれ?今日は後方確認しないんすか?」と笑いながらからかわれたこと以外、特筆すべき事もなく受講を終えました。

 

さて、第二段階初の実車です。この日は二時限連続で予約を取っておりました。

コースも完璧に覚え、いくらか高揚した気分でのぞみます。

まずは教官が先導しながらコースを回ります。

ここでは徐行して左端に寄りながら左折、ここでウィンカーを出して右に、などの細かな位置までレクチャーがありました。

一周して戻ってくると、一緒に受けていた男の子がコースを覚えてきていないことが発覚。教官がそちら側に付くから、私一人でコースを回るよう言われました。

第二段階初回にして、初の放置プレイです。

 

コースには一号コースと二号コースの二つがあり、じゃあとりあえず一号コースを走ってきてと言われました。

先程教官が言っていた注意事項をよく思い出しながら、丁寧に走ります。一周して戻ってくると、ちゃんと見ていたらしき教官からどんどん走ってきていいよ!と声が飛んで来たので、更に走りに出ます。

 

走りながら思ったこと。

それはやはり、前を走ってもらっているとすごく楽だったのだということ。前方を走る存在があるかないかで難易度が全然違って来ます。

今までは教官が必ず前にいました。ウィンカーを出すタイミング、ブレーキ、道順。全て真似すれば良かったのです。

当然ですが、一人で走るとなるとそれら全てを自分でやらなければいけません。そこも含めての練習なのだと、気を引き締めて走ります。

この段階で、一本橋スラローム、クランクも問題なく走行出来ていました。

ただし、直線に差し掛かると遠方にいる教官から、

「そこはもっとスピードを出して!」

と大声で注意されます。

検定では40kmで走らなければならない箇所。スピードを出しているつもりなのに、どうしてもそれに満たないのでした。

この課題、実は次の次の教習にまで引き摺ります。

ですが、一番不安だった一本橋が安定したことで、この時はひとまず安心していました。

 

次の時間もマイペースでコースを周回しました。

次は二号コースです。

一号コースと同じ所を巡りますが、道順は全く異なります。一番の違いは坂道発進でしょうか。

一号コースとは反対側から登るため、傾斜が幾分キツくなっています。そして、下るとすぐにカーブしながら優先道路に合流するため、ブレーキしながらカーブし、尚且つ車が来ていないかを確認しなければならず、難易度が上がります。

 

そして、相変わらずスピードが足りていないと何度も注意されてしまいました。多少スピードが上がっているとは思うのですが、やはり40kmには満たないようでした。

 

この二号コースを周回している時間は、教習時間の最終である、10時限の時間帯だったので、教習車も少なくのびのびと走ることが出来ました。

 

毎回の教習で思うのですが、走り始めはぎこちなくとも、時間の経過と共にバイクと一体になれたような感覚を味わえます。

これは、私がバイクの感覚に慣れてくるのもありますが、その日その時間によってあてがわれる車体が異なるためなのではないかと思います。同じCBでも、車体によって癖が違います。

教官からも言われましたが、癖のない走りやすい車体は、なるべく初心者に譲っているそうです。そのためか、第二段階に入ってからあてがわれている車体は、ローギアに入りにくかったり、クラッチの遊びが広かったりとだいぶ癖があるように感じました。

それら車体の癖をウォームアップの段階で見抜き、早めに慣れていくのがコツなのかもしれません。

 

とはいえ、毎時間ようやく馴染んだ車体とお別れするのは淋しいものです。

早く、自分の身体に馴染んだ自分だけの相棒を乗りこなせるようになりたいです。